葬儀で読まれるお経にはどんな種類があるのか

葬儀で読まれるお経が生まれた仏教は、世界三大宗教の一つであり、お釈迦さまの思想、言動をもとにまとめられたものです。わたし達が耳にしている葬儀でのお経は、インド発、中国経由で日本に伝わったものであり、現在、数千とも数万とも言われていて、正確な数は把握されていません。数えきれないほどの数があり、誰一人として正確な数を知る者はいないと言っても過言ではありません。

まず、お経の中でもっとも有名なものは、般若心経です。般若心経を知らないという人はほとんどおらず、物心ついた時から、誰彼なしに耳に入る言葉であり、人気漫画などにも登場する言葉です。そのため、般若心経の意味を知らなくても、単語ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

般若心経の正式名は、摩訶般若波羅蜜多心経、または、般若波羅蜜多心経と言います。般若とは智慧であり、波羅蜜多とは智慧で彼岸に渡ることを意味します。彼岸を渡るとは、さとりを開くことであり、すべての人を彼岸へ渡らせると説いた大乗仏教を宣言した経典になります。主に、真言宗、天台宗、禅宗、浄土宗で使用されます。有名な色即是空、空即是色は、空の境地を説いたものになり、煩悩に執着する心を捨てて、こだわりのない心をもつことによって、空の境地が開けてくると説いています。

次に有名なものは、法華経です。法華経の正式名は妙法蓮華経になります。日本で最初に講じたとされるのは、聖徳太子です。日蓮聖人は、どんな人でも、動物でも、植物も、この世の中にあるものすべては平等であり、仏の心がそなわっていると説きました。それらすべてのものに感謝して手を合わせるのが、南無妙法蓮華経の世界だと説いています。その他にも、阿含経、法華経、華厳経、無量寿経、阿弥陀経、観無量寿経、大日経、金剛頂経、法句経等があります。

葬儀で読まれているお経は奥が深いと再認識した人も多いのではないでしょうか。どこかの葬儀に参列した時は、これらのことを踏まえ、聞いてみると、葬儀を行うということ自体に違う意味合いが生じ、お経のありがたさを実感できるようになるでしょう。